きらママ探検隊vol.1

きらママ探検隊Vol1

光と風が心地よい、お出かけにぴったりの季節になりました。
反面、陽ざしも強くなって、勢いよく外に飛び出していく子どもを見ると、ママとしてはいろいろ心配ですよね。
元気いっぱい、すくすくと成長してほしいからこそ、この季節の気になる疑問を、専門家の先生に聞いてみました。

紫外線って?子どもの外出はひかえるべき?

太陽の光には、目に見える光と目に見えない光が含まれています。目に見えない光には赤外線と紫外線があり、紫外線を浴びすぎると、日焼けや皮膚がんの原因になるとされています。一方で、紫外線には、カルシウムの吸収を促進するビタミンDをつくるといった良い面も。育ちざかりのお子さんが家に閉じこもるのも問題ですので、日焼けに注意しながらお出かけや外遊びを楽しませてあげたいものです。
ちなみに、目に見える光や紫外線、赤外線と震災以来、話題に上ることが多い放射線は、自然界の電磁波の仲間たち。赤外線は暖房器具に、放射線は医療分野で利用されていることは、みなさんご存知かと思います。

レントゲンって、子どもが受けてもいいの?

健康診断が多いこの季節、ママたちからよく質問を受けるのは、お子さんが病院や歯科医院で撮るレントゲン写真のこと。「エックス線が心配で…」という声が少なくない現状です。
でも、そもそも放射線は、地球が生まれたときから存在していて、私たちは毎日の暮らしの中で放射線を受けています。検査で利用するエックス線の量は、これらの自然界にある放射線の量より低いんですよ。
放射線だからと過敏になるのではなく、検査を受ける場合・受けない場合のメリット・デメリットを考えることが大切だと思います。

えっ?!自然界に放射線はあるの?

そうなんです。放射線は宇宙から絶えず降り注いでいますし、大地からも放たれています。空気、食べ物などにも含まれ、私たち自身も体内から放射線を発しているんですよ。
ところで、自然界の放射線量はもともと地域によって異なることをご存じですか?日本国内では一番高い地域では、一番低い地域の4倍。世界に目を向けると日本の10倍以上も高い場所があります。ただ、こうした地域でも、住民の方々の健康への影響は確認されていません。

放射線って、うつるの?

放射線による被ばくは、感染症とは違いますので他人にうつることはありません。また、体外から受けた放射線は、体を通り抜けるので体内に留まることはありません。空気や食べ物から体内に取り込んだ場合も、息や汗、便や尿などの排せつ物によって体外に排出されますので、ふだんの生活で心配することはありません。
放射線については多くの情報が飛びかっていますが、ママが過剰に反応すると、子どもたちも不安になったり、ストレスになることも。まずはママが正しい知識を身につけて、お子さんたちにも教えてあげましょう。

「放射線」と「放射能」は違います

「放射線」とは、放射性物質から放出される粒子や電磁波のこと。
「放射能」とは、放射線を出す能力のことです。
また、放射線を出す物を「放射性物質」といいます。

懐中電灯に例えると、 懐中電灯が「放射性物質」、光が「放射線」、光を出す能力が「放射能」にあたります。

    

放射線・放射能の単位について


放射線が人の体におよぼす影響は、ベクレルではなくシーベルトで判断することが適切です。


シーベルトには、長さの単位と同じように「ミリ」や「マイクロ」という接頭語がつきます。
数値だけではなくて、「ミリ」なのか「マイクロ」なのかを、しっかりと確認する必要がありますね。
   

自然からの放射線

きら★ママ探検隊 VOL1でも紹介したとおり、放射線は自然界に存在しています。
宇宙からも、大地からも放射線は放出されています。また、空気や食べ物にも放射性物質が含まれているのです。
このように自然界に存在する放射線を「自然放射線」と呼んでいます。
右のグラフのように、世界平均で、1人当たり年間 約2.4ミリシーベルトの自然放射線を受けています。
    
   
    

地域によって自然放射線の量は異なります

日本国内においても、地域によって自然放射線量が異なることを、きら★ママ探検隊 VOL1でも紹介しました。
これは、土や岩石の種類によって、含まれる放射性物質の量が違うためです。

   

日常生活の中での放射線

自然放射線の他に、医療・農業・産業などの分野で人工的に発生させた放射線を「人工放射線」といいます。
レントゲンやCTスキャンも、「人工放射線」です。
日常生活の中で、私たちが受ける放射線を一覧にしました。

放射線について、もっと詳しく知りたい人は
日本保健物理学会「暮らしの放射線Q&A」をご覧ください。

URL:http://radi-info.com
    

     

春になって、日焼けなどいろいろ気になることがありましたが、疑問が解決できました。大切なのは、正しく知って、適切に対応すること。それを心がけて、子どもたちを外で遊ばせたいと思います。そうそう、外から帰ったら、すぐに手洗いとうがいをする習慣も、きちんと身につけさせたいですね。

横山須美先生   

藤田保健衛生大学准教授
横山 須美 先生

名古屋大学工学部原子核工学専攻を修了後、日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)に入所。現在は、医療系学生を対象に身の回りの放射線源について教えている。

   
放射線について、もっと詳しく知りたい人は日本保健物理学会「暮らしの放射線Q&A」をご覧ください。
http://radi-info.com

    

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